変形・狭小で家を諦める！？土地条件が悪くても建築設計事務所なら理想の家が建つ

住宅業者にマイホームを注文したところ、建築予定の土地に変形・狭小が見られ、注文を断られてしまうケースが存在します。しかし、その業者に断られたからといって、ほかでも同じとは限りません。今回は、建築設計事務所が変形・狭小の土地条件が悪い敷地にも家を建てることができる理由について、解説したいと思います。

変形・狭小に対応できない業者が存在する

変形・狭小の土地での住宅建設を、設計からデザインまで一貫しているケースは、あまり多くありません。このような土地では、通常よりも高い設計力やデザイン性、優れた構造性など、それぞれの専門知識・技術が必要となるため、建築家や工務店などは、それぞれ別に依頼する形になります。

なぜ変形・狭小の土地に、なぜ家を建てられない業者が存在するのかというと、たとえばハウスメーカーなどは、規格仕様を組み合わせた設計が多いことが理由となっています。そのような住宅は、制約を設けているということなので、規格外な形状の土地に当てはめることが難しくなるでしょう。

ハウスメーカーは必要な構築材などを、ほとんど自社関連企業で賄っていることから、低コストの住宅を提供している点については評価できます。しかし、整地された広さのある土地でないと、注文を受けることができないのがネックでしょう。

都心などの狭い土地を売り出しているようなエリアで展開しているハウスメーカーであれば、変形・狭小の土地でも対応している業者はありますが、地方だとそれも難しいのは否めません。そもそもそういった都市部のハウスメーカーは、建築設計事務所も兼ねているケースが見られます。

建築設計事務所なら対応できる理由とは？

設計事務所は、設計と施工管理を手掛ける業者です。施主の希望に沿って、設計士がプランを生み出し、それを実現できそうな工務店に建築を依頼します。このようにそれぞれが専門としている得意分野を担当する運営方針なので、リスクを最小限に抑えていることが分かります。

ちなみに建築設計事務所の得意分野のひとつになるのが、たとえば狭小住宅だと、限られた空間を無駄にしない間取りにすることです。このような土地条件の場合、縦の空間を活かした間取りにすることがポイントです。3階建てにして屋上を設置したり、地下スペースを設けるといった工夫を施します。地下には工夫次第で採光もできますし、建築設計事務所の腕の見せ所と言えるでしょう。

またほかにも、三角形の土地のような変形住宅になる場所だと、家自体をL字型と雁行し繋げる間取りにするなど、住宅に不成形を生じさせない造りを施す例もあります。

いずれにせよ、土地の周辺環境や法規制などが関係して、希望する家が建てられない可能性も考えられるでしょう。まず土地を購入する前に、建築設計事務所に相談をするのが良いでしょう。

建築設計事務所選びで失敗しないためのポイント

建築設計事務所に依頼する際は、次のポイントを抑えると良いでしょう。

■変形・狭小地の実績を確認する
変形・狭小住宅の実績が十分にあるかということです。変形・狭小の土地では、複雑な制約がある場合が多いのです。

たとえば、陽が当たりにくければ採光を確保したり、風通しが悪くなりそうなら、それも補い、室内が狭くなるのが必至なら、広く見せるよう工夫できる技術が求められます。実績については、建築設計事務所の公式サイトにアクセスし、実際に手掛けた変形・狭小の土地に建つ住宅の詳細が載っているかを確認しましょう。

■優れた提案力があるか
提案力に長けているかも重要です。たとえば家づくりには、理想のイメージが必ずしもある具体化されているとは限りません。

なんとなくの理想のイメージをしっかりヒアリングで掴み具体的に提案するのも、建築設計事務所仕事です。その際、ただ要望を盛り込むだけでなく、よりいい案や、予算を超えそうな場合の代替案などをアドバイスしてくれる建築設計事務所を選びましょう。

■設計にこだわるため工期が長期的になる
建築設計事務所は、設計力やデザイン性、間取り、空間といったものが得意分野となっています。しかし、これらの設計において、図面を何度も作成し、その都度打ち合わせを行うため、実際に家が完成して引き渡しに至るまで、1年ほどかかることは留意してください。

まとめ

変形、狭小の条件が厳しい土地でも建築設計事務所なら対応できる理由について解説させていただきました。家を建てるのが難しいとされる土地であっても、腕の良い建築設計事務所を選べば可能だということがお分かりいただけたと思います。