事前に確認!注文住宅を建築設計事務所に依頼する際の注意点とは?
自分たちの希望や夢を叶えてくれる注文住宅は、オーダーメイドなので分譲住宅とは異なり間取りなどを自由に決められるメリットがあります。オシャレで個性的な家に住みたいと考える人は、このような希望を叶えてくれる建築設計事務所がよいでしょう。そこで今回は、建築設計事務所に依頼する前に抑えておきたい注意点を解説していきます。
建築設計事務所に依頼する前に費用についての注意点を知ろう!
建築設計事務所に建築を依頼するときは、建物本体の工事費用、外構などの付帯工事費用、手続きの諸費用に加え、設計業務や監理業務を行う設計費用があるので注意が必要です。設計費用は建築設計事務所への報酬なのですが、あまり聞いたことがないかもしれません。そこで、設計費用を含めた注文住宅の費用から確認しておきましょう。
設計費用
設計業務や監理業務に対する報酬です。費用の中には建築士の作業代や給料、建築工事の監理業務費用などが含まれており、国土交通省から告示された料率を参考に算出していきます。費用の比率は総工事費用に対して10~15%が相場で、「建築工事予算×設計料率」の計算式で算出されるようです。たとえば、10%の場合は2,000万円なら200万円、3,000万円なら300万円が費用の目安となります。
ただし、予算の金額が低く、建築設計事務所の利益分が少ないと判断された場合は、依頼を断られるケースもあるようです。設計料金は坪単価の平均額が約70万円といわれていますが、これはあくまで一般的な数値と捉えておいたほうがよいでしょう。建物のデザインなどでも単価は変動する場合もあるため、事前に確認してください。
本体工事費と付帯工事費
本体工事費は建物の費用、付帯工事費は庭や駐車場を除いた建物の本体部分にかかる費用です。本体工事費は、支払総額の70~80%程度と割合が大きい費用になっています。また、付帯工事費については支払総額の15~20%、庭、駐車場、フェンス、給排水などが付帯工事に該当するようです。
諸費用
建物の登記、各種保険、住宅ローン手数料など手続き関係の費用です。一度のみ納付する不動産取得税や毎年納付する固定資産税も諸費用に含まれます。また、建物完成後に購入する家財道具も含まれますが、費用相場は個々で異なるため5~10%程度だと考えておきましょう。
設計料のタイミング
気を付けておきたいのが設計料を支払うタイミングです。建築設計事務所によって多少異なりますが、設計費用については3~5回に分けて支払います。一般的には契約時、基本設計完了時、実施設計後確認申請時、工務店着工後、引き渡し後の5つに分け、それぞれ20%ずつ、計100%の設計料を支払わなければなりません。もちろん各事務所で条件や回数は異なり、現金支払いになるか、ローンに組み込むかは事務所によって対応が異なるので、事前に確認しておくことが大切です。
建築設計事務所に依頼する際の注意点
注文住宅は、デザインコンセプト型と完全オーダーメイド型の2種類に分類されます。一棟の住宅を作るという目的は同じですが、方向性や費用は大きく違ってくるので要注意です。大切なのは、どのような住宅を建てたいのかという点でしょう。この点を明確にすれば、最終的にデザインコンセプト型と完全オーダーメイド型のどちらを選択すべきかが見えてきます。
デザインコンセプト型注文住宅
デザインコンセプト型とは、デザインとコンセプトがある程度決まっている規格型のデザイン住宅です。機能性やデザイン性を追求しながら、パーツを組み合わせていくようなイメージでひとつの住宅を作っていきます。パーツの組み合わせで作るため、予算に合わせて選ぶことも可能となっており、大手ハウスメーカーなどでよくみられる方法です。多少自由度が奪われてしまいますが、予算をオーバーすることなく設計してもらいたい人向けの注文住宅といえるでしょう。
完全オーダーメイド型注文住宅
2つ目の完全オーダーメイド型は、完全なる自由設計です。建物の外観はもちろんのこと、間取りや収納スペース、インテリアなど自由に設計するタイプの注文住宅となっています。夢を100%叶えられる一方、要望を伝えすぎると完成までの時間が伸びてしまい、大幅な予算オーバーになるため注意してください。
建築家の個性と相性
どちらの注文住宅を選んだとしても、最終的には設計する建築家の個性や相性が大きく影響します。もちろん、建築家との間で何度も話し合いながら進めますが、意見の食い違いから進捗に影響が出るかもしれません。何度も話し合うのはもちろんのこと、ネットや広告などの実例写真を事前にチェックしておくことも大切です。
家が完成した後の注意点
住宅が無事完成したら、自分たちの目でいくつかの点を確認しておきましょう。確認したいのは設計書通りに作られたか、設備は仕様書通りに設置されているのか、内外装ともに施工による傷や汚れが付着していないかという点です。実際に目視確認し、施工に不備が見つかったときは手直ししてもらわなければいけません。
契約する前に、完成後の施工不備に関する費用負担をあらかじめ確認しておきましょう。確認が完了したら、竣工受領書類を受け取り住宅の引き渡しになります。竣工受領書類には、引渡書や各種取扱説明書、竣工図面など大切な書類が入っているため、中身を確認しなくさないように保管しておきましょう。
今回は、建築設計事務所に設計を依頼するときの費用や依頼時、完成後の注意点を紹介しました。人生においてはとても大きな決断になるため、各注意点を確認しながら相性のよい建築設計事務所を見つけてください。
-
引用元:https://www.denplus.co.jp/
ヨーロッパ風のアンティークなデザイン性の高さが人気!-
時間とともに美しく変化する、数十年後を見据えた設計
-
ヨーロッパで買い付けた部材などの購入もできる、5つのショールーム
-
家具や建具は専任の職人がひとつひとつ手作りで製作
-