設計建築事務所の敷居が高いはウソ|費用相場はどのくらい?
建築設計事務所で注文住宅を建築するときに、間取りや仕様設計で費用がかかります。見積もりは設計をもとに計算するので依頼するときも建築士との念入りな打ち合わせが必要で、設計料もそれぞれの事務所によって違ってきます。建築設計事務所だと敷居が高いと感じますが実際の費用相場はどうなのか紹介します。
注文住宅にかかる設計料について
東京で注文住宅を建築するときに設計料がかかりますが、これは設計作業の対価のことで、図面通りに工事が行われているか建築設計事務所が監理も行っている場合は、設計監理料になります。明確な基準もないので費用相場などもわかりにくく、どこへ依頼するかによっても違ってきます。
目安に国土交通省告示第15号による略算方法で、直接人件費・特別経費・技術料・諸経費を全て合わせた金額が設計料となっています。直接人件費は設計関連業務直にかかわった人の給料や手当など、特別経費は出張費や特許使用料などです。
技術料はその業務で使う技術や創造力、実績などのことで、他にも会社の業務や運営に欠かせない費用として諸経費が加算されます。これは告示第15号で示されたすべての業務が行われることが前提なので、依頼条件で一部は省略したりできます。
一般的に、工務店やハウスメーカーの費用相場は総工事費の2~5%前後で、例えば3,000万円だと60万~150万円程度です。一方敷居が高いと言われる建築設計事務所は、施工費の10%~15%とも言われていて、工務店などと比べると高いです。
また、事前に設計契約を交わさない会社だと、工事契約書に設計料として工事費の2%~5%前後が計上されます。設計科率や金額は工務店やハウスメーカーなどによって違ってきます。何か拘りがあるほどその分費用はかかり、あまり拘りがないなら費用を抑えられます。
設計の専門家である建築設計事務所の設計料
たくさんある建築設計事務所では、工事金額へ科率をかけた金額を設計監理料としていて、この科率も事務所によって違い、同じ設計事務所でも工法や施工額によって異なります。一般的な科率の目安は、3,000万円の木造住宅だと10%~15%ですが、これも実績や体制で費用相場は8%~25%とかなり幅広いです。
地方だと設計料が3%とかなり低めに設定していたりしますが、これでは設計監理業務の損益分岐点を大幅に下回ります。そのため趣味で行っているか、自社で行うのは設計だけで監理は工務店へ任せていると考えられます。
稀ですが単位施工床面積に対しての一定額といった計算方法で計上する建築設計事務所もあり、依頼するときもどの計算方法なのか確認しておいた方がいいです。設計科率だけだと東京の建築設計事務所だと、工務店やハウスメーカーと比べて費用が高いと感じます。
ただ、実際は設計や監理を依頼すると設計事務所と関係が深い中小工務店に建築を依頼するため、依頼された工務店が大手よりも安い価格で請け負うことも珍しくないです。例えば、設計料は建築費の10%~15%程度でも、総額だと工務店やハウスメーカーへ依頼したときと差がなくなります。
最初に総予算を示しておくとその枠内で設計してもらうことも出来るため、建築設計事務所へ依頼すると高いと考えないで、どちらを選ぶと満足できる家が建築出来るか検討するのがおすすめです。設計料は先に見積もりをとってからしっかり確認することが大事で、例えば工務店やハウスメーカーだと設計料がどの細目に入っているか違うことが多いです。
建築設計事務所の費用相場とメリット
建築設計事務所だと基本的に、設計料は施工費の10%~15%が費用相場ですが、これも規模や大型商業施設などのような監理室との打ち合わせの設計業務や構造設計があるとそれも加算されます。各設計事務所で設計費やデザイン料が異なるので、事前確認は重要です。
設計事務所は大きくばらつきがあり、有名なところや人気があると高額になる事も珍しくないです。国土交通省が建築設計・工事管理等の業務報酬基準を制定していますが、この基準が高すぎるという意見もあって、実際の費用は安いことも多いです。ただ、一から設計を行うため、家が完成するまでには大体1年程度かかり、デザインが良いからといって住みやすいわけでもないです。
ハウスメーカーだと住む人の導線などを考えて生活がしやすい家を提案しますが、建築設計事務所でデザインばかり優先させるところだと、見た目が良くても住みにくい家になりやすく、建築しても数年後にはリフォームしないといけなくなります。デザインと住みやすさを両立するには、依頼する事務所の実力や依頼者の姿勢でかなり違うため、評判なども細かく調査したほうが良いです。
依頼者から要望を聞いて家を設計し、それには予算も含まれてますが、実際に工事をするのは工務店で、設計した図面を元に工務店へ見積もりをします。その時に予算とのずれが出てきて、大体は予算を超えてしまい、事務所の腕が良くないと数百万円の差が出ることもあります。
建築設計事務所は設計と監理で注文住宅の最初から最後まで関わりますが、監理がしっかり出来てないところもあるので必ず安心ともいえません。良いところへ依頼出来れば、限られた予算内でも満足できる家を建築出来ます。費用相場はあくまで目安であり、いくら安価で抑えてくれるところでも、自分が妥協しないで家を建築するとそれなりの費用はかかります。
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引用元:https://www.denplus.co.jp/
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