建築設計事務所は大手に依頼するのが安心？

東京には建築設計事務所がたくさんありますが、どの建築設計事務所に頼むと理想的な家づくりができるのか、迷う人も多いのではないでしょうか。大きな買い物といわれるマイホームづくりに失敗しないためにも、どの建築設計事務所に依頼するのかは重要でしょう。大手や小規模の事務所に依頼するメリットを紹介します。

大手建築設計事務所だからこそのメリットについて

東京にも、大小さまざまな建築設計事務所がありますが、大手の設計事務所には大手ならではの特徴があります。まず、大手の建築設計事務所は社員数が多いため、万が一自分の担当者が不在の時や退職などで対応してもらえなくなった場合も、フォローをしてくれるスタッフが多くいることです。バックアップ体制が整っているということは、依頼する側にとっては安心できる材料になるでしょう。

また、大手の会社に依頼する時には、その事務所が手がけた建築物をたくさん見られるというメリットもあります。すでに複数の建築を手がけていることが多いので、現場を見に行ったり口コミや評判を調べたりすることが容易でしょう。そのため、安心できる事務所なのかどうかをインターネットなどでも把握でき、友人や知人の中にも同じ事務所を利用した人がいるかもしれません。

夜間や土日などに急に対応が必要になった場合でも、対応可能なスタッフがいる可能性が高く、大手ならではの安心感があります。安心感は建築後の家に住むうえで、大切な要素の1つです。建築に関する知識がまったくなく、建築現場などを見ても正しいのかどうかわからないという人の場合でも、大手に頼んでおけば安心できるのではないでしょうか。

小さい建築設計事務所ならではの特徴とは

東京には、大手の建築設計事務所以外にも少人数で事業を行っている事務所もあります。小規模の事務所の特徴としては、大手事務所にはないコストパフォーマンスのよさが挙げられるでしょう。大手建築設計事務所は、宣伝広告費を多く使っていることや、社員数が多いため人件費がかさむという特徴があります。そのため、建築にかかる費用が上乗せされて、少し高めの設定になっていることが多いのです。

中小の事務所の場合は、このようなコストを削っているところが多く、コストパフォーマンスが高いといわれています。また、少数でありながら経験豊富な人材が揃っていることも多く、所属しているスタッフの多くが一級建築士などの有資格者であるという場合も少なくありません。担当者との相性が悪い場合、簡単に他の担当者に変えてもらうことができないというデメリットもありますが、担当者との相性が合えば中小の事務所ならではのメリットを活かして建築を依頼できるのではないでしょうか。

次に、地域密着型の事務所であれば、その土地に詳しく、適した形の家を設計してもらえるということが、メリットとして考えられます。東京であれば東京に適した形の家を建ててもらうことができ、該当エリアでの実績が豊富にあるため、その土地の情報に関しては強みがあるという可能性も高いです。

担当者との相性もとても大切です

建築設計事務所の選び方は、まずは担当者との相性を確認することが大切です。大手・中小事務所を問わず、担当は複数名ついてくれる場合が多いでしょう。担当者との相性があまりよくないために、理想どおりの家が建てられないというケースも少なくありません。まずは依頼者の要望をきちんと聞き出してくれる、ヒアリング能力の高い担当者が優秀だといわれています。会話をしていく中で、自分でも漠然としたイメージしか持っていなかったが、形として表現できるものに作り上げられるかもしれません。

次に、「できない」という言葉を多用しない担当者が望ましいでしょう。実際には不可能なこともありますが、その場合でも代替案を考えてくれるか、何とか実現できるように考えてもらえるかどうかで担当者の親身になってくれる姿勢が問われます。家を建てることは依頼者にとっては一生に一度あるかないかの一大イベントですので、そのことをきちんと理解してくれている担当者に出会えることが理想でしょう。

また、実際に言葉を具体的な形として提案する能力が高いことも重要なポイントです。それはプロとしての技術にもつながることではありますが、言葉だけではどうしても職人などには伝わりにくいでしょう。そのため、図面としてきちんと伝えられる状況にしてもらえるかどうかは重要なことです。

大手建築設計事務所には大手ならではのよさがあり、中小の建築設計事務所にも独自のよさがあります。それぞれのメリットやデメリットを比較して、自分に1番適した事務所を探してみてはいかがでしょうか。また、事務所だけではなく、担当者との相性もしっかり確認することをおすすめします。