自分に合った建築設計事務所を選ぶのは難しい?選び方とは
「理想のマイホームを作りたい」「世界に一つだけのオリジナリティある注文住宅を作りたい」そんな方におすすめなのが、建築家や建築設計事務所に家づくりを依頼する方法です。しかし、そのような仕事があるのはわかっていても、具体的な内容まではあまり知られていません。そこで、この記事ではそれぞれの仕事内容と選び方について解説します。
建築家・建築設計事務所の仕事とは
ここでは建築家と建築設計事務所の業務内容について解説します。
■建築家・建築設計事務所とは
建物の設計の仕事は大きく3つのジャンルに分けられます。
1つ目は意匠。いわゆる建物の見た目部分である「デザイン」の領域です。
2つ目は構造です。建物の耐震性や間取りといった「骨組み」の領域です。
最後に設備。ガスや電気といった「インフラ」部分を管轄しています。
建築家は、これらのなかの意匠を担当しているイメージが強いですが、実際はそれぞれに精通した建築家が協力して建物を作ってくれているのです。加えて、意匠・構造・設備・施工状況等、建築過程すべてに携わる意匠設計というポジションもあります。そして、建築設計事務所は建築家が所属している設計事務所のことを指します。建築設計事務所は、大きく3つに分けられます。
■アトリエ系設計事務所
デザイン性の高さがウリの設計事務所です。建築家個人の意向が反映されるため、事務所単位、もしくは同じ事務所内でも、建築家によってカラーが大きく変わることも。少数で運営している事務所が多いので、手がける建築物の規模も住宅や、オフィスのような小さめのものを手がけることがほとんどです。
■組織設計事務所
「組織」と名がつくだけあり、多くの建築家や設計士が所属している設計事務所を指します。人数が多いこともあり、個人宅のような規模を手掛けることはほとんどありません。代わりに、大規模な建築を堅実な設計で作っていくことが多いです。とはいえ、やはりアトリエ系設計事務所同様に設計事務所ごとにカラーがあり、オリジナリティのあるデザインの建築を得意とする事務所もあります。
■その他の設計事務所
建築設計事務所には、ほかにも種類があります。構造の設計に特化した「構造設計事務所」と設備の設計に特化した「設備設計事務所」です。しかし、これらの設計事務所は建主と最初に関わることはほとんどありません。なぜなら、アトリエ系建築設計事務所が建主から依頼を受けたあと、それぞれの事務所に協力要請して、タッグを組んで建築にあたることが多く、場合によっては、一度も建主と会わずに終わることもあるためです。
どんな人に依頼すべき?選ぶポイントとは
多くの人にとって、理想のマイホームづくりは一生に一度の経験になるはず。だからこそ失敗したくないですよね。設計事務所に注文住宅を依頼する場合の成否は、建築家選びで決まるといっても過言ではありません。ここでは、建築家を選ぶポイントを解説します。
■人柄や相性で選ぶ
建築家選びで最も大切なポイントといえるのが、建築家の人柄や建主との相性です。建築家や設計事務所との家づくりは1年近くかかるうえ、打ち合わせも何度も行うことになります。そして、家が完成したあとも関係が続くこともあります。つまり、一生涯関係が続くことも考えられるのです。このことから、建築家選びには想像以上に重要な意味があるといえます。
■作風やデザインで選ぶ
建築家に依頼するからには「唯一無二のデザインのマイホームを」と考えて依頼する方がほとんどです。「デザイン」と一言でいっても千差万別です。それでいて、あなたの感性に合うものは、ほんのわずかしかないでしょう。そこでとても参考になるのが、建築家の過去の作品です。外観のデザインが先鋭的だったり、吹き抜けや中庭といった間取りや空間構成へのこだわりが強かったりと、過去の作品には建築家の想いやストーリーが詰まっています。数ある作品から、あなたの感性にあった作品を見つけるのが注文住宅の醍醐味の一つであり「唯一無二のマイホーム」を作る第一歩となるのです。
まずは会って話してみよう!
人柄や相性で選ぶ場合も作風やデザインで選ぶ場合も、建築家のもとを訪れて実際に話してみることを強くおすすめします。「過去の作品は自分好みだったけど、人柄が自分とは合わなさそう」「人柄はよかったけど、予算面で難しいかも」というように、会ってみて初めて気づけることもたくさんあるはずです。
また、複数人の建築家を比較するのもおすすめです。多くの建築家に会うなかで、あなたの理想の家づくりを信頼して任せられる建築家が、見つけられるかもしれません。時間の許す限り、多くの建築家に会って話してみましょう。
この記事では、建築家と設計事務所の仕事内容と選び方を解説しました。建築家に依頼して作る注文住宅づくりは、すでに完成している建売住宅購入と違って、難易度がはるかに高いです。どんなに住まいの設計を建築家や設計事務所と綿密に打ち合わせを重ねたとしても、やっと完成した家が「イメージと違った」ということが、たびたび起こるためです。「世界で一つだけの理想のマイホームづくり」の成否は建築家選びにかかっています。少しでも多くの建築家に会って、信頼できる建築家を見つけましょう。また、建築アドバイザーに相談するのも参考になるのでおすすめです。
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引用元:https://www.denplus.co.jp/
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